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パラダイスカフェと私

2023.04.26

2023年4月17日27時、あのパラダイスカフェが、
22年の歴史に幕を下ろした。

振り返れば9年ほど前、
シンガーとして雇っていただいていた
関内のラウンジのお客さんから、
あの店でライヴやってみては?
とオススメされたのがパラカフェで。

丁度その頃、ブッキング担当だった方からも
出演してみませんか?というメールを頂戴していて、
これは何かの縁だ、とお引き受けしたことから、
そこは新たなホームと呼びたくなる場所に。

初めて関西から大好きなアーティスト
城領明子さんを招いてのライヴができたのも、

大手の会社から離れ自主制作したCD
レコ発ワンマンを行わせてもらったのも、

そのCDをとても気に入ってくれた
CruelSheこと亜矢さんと
14年ぶりの共演を果たせたのも、

本番2日前に骨折してしまった
ギタリストさんの代わりに
急遽是永巧一さんがサポートに入ってくれる、
というミラクルが起きたのも、

お世話になってきた方々や親友たちを招いての
ウェディング・パーティーを開かせてもらったのも、

ヴァイオリニスト西田けんたろうさんに出会い
その音に一聴惚れさせてもらったのも、

若き逸材ななみさんのFANの方からの
熱望にお応えしたツーマンを実現できたのも、

着ぐるみ姿で懐メロをお届けするユニット
日ノ出サンデーズがお笑いコンビ横浜ヨコハマ
縄張り争いをさせてもらったのも、

コロナ禍で中止せざるをえなかった
2020年のBirthdayワンマンを翌年J-LODlive
(補助金の出る形)で行わせてもらったのも、

NEWアルバムの収録曲すべてに携わってくれている
KAZUKO BANDさんと初共演できたのも、

同世代で同じ横浜を拠点に活動なさってる
佐藤嘉風さんと8年ぶりのツーマンを実現できたのも、

パラダイスカフェだった。

YouTubeチャンネルの配信番組で1年8ヶ月ほど
レギュラーを務めさせてもらったのも、

閉店までの半年間、毎月恒例のイベントとなった
“昭和ポップス食堂”を任せてもらったのだって、

そう、パラカフェだ。

オーナーであり素晴らしきミュージシャンでもある
滝ともはるさんは、出会った頃から、
私のプロデュース力なるものを
高く評価してくださり、
ずっと信頼し続けてくださった。

メジャー界で挫折し、自分主導で
どうにかやって行くしかなくなっていた私は、
その存在に、どれだけ勇気づけられてきたことか。

寂しがってる暇もなく、目の前には
これからのためにすべきことが山積みだけど、
感謝の気持ちを忘れずに、
一つ一つクリアして行こうと思う。

写真で振り返る“パラダイスカフェと私”